『日本口腔医学会は、口腔医学の学びを形にする学会です。』

　歯のみならず、口腔の構造や機能、疾病について研究し、口腔と全身との関連を明らかとしながら、疾病を診断・治療・予防する方法を発展させ、心身の健康を科学する学問、それが口腔医学です。

　歯科医学は、歯を中心とした診断・治療を行ってきました。一方、超高齢社会となった現在、歯だけを診ればよい時代は終わっており、全身と口腔の関係を鑑みながらの医療介入ができる必要性に迫られています。

　医学の中における口腔として、体系的に学ぶ学術団体として活動を行い、プロフェッショナルの養成、生涯学習、連携の場を提供し、口腔領域の臨床・教育・研究の発展に貢献することを目的とします。

１．開業医や一般診療医およびスタッフが生涯研修を行いやすいようオンデマンドでの学習コンテンツの充実
２．開業医や一般診療医およびスタッフが必要な知識・技術を横断的に研究・教育できるシステムの構築
３．学会や論文発表の経験が少なくても発表しやすいサポートと学会誌の充実
４．患者・家族・多職種にわかりやすい名称とし生涯学習のステップアップが図れる認定制度の構築　
【例：歯科医師・医師の認定制度は日本口腔医学会専門医を核として、准認定医・認定医・専門医・指導医の4段階制
を予定】
５．多職種連携の先にある医市連携（いしれんけい）の充実　
【医市連携とは、医療と市民（住民）、市場（産業）、市政（行政）の連携のこと】
６．医療経済・医療経営の臨床実情に則した情報収集と情報発信
７．口腔緩和医療・イートロス医学など口腔領域の課題を探究　などです。

　専門医制度は、学びを形にすることで、信頼を得る一助となるだけでなく、資格を維持し続けることが生涯学習となる。
情報発信は、書籍の執筆者に立候補頂くなどで、患者・家族への啓蒙や信頼に繋がるだけでなく、国立国会図書館に先生方の生きた証として半永久的に残るような取り組みになる。
医市連携は、メーカー認証なども行うことで産学連携を行い経済活動に繋がる。
これらにより、会員の皆さんが日々の臨床と繋がりが深い内容を学び、より楽しんで仕事を行うことができるだけでなく、学会が志をもった仲間と出会える場になればと思います。